「こんなに水分とってなかったなんて…」気づいたときには脱水かも?

おばあちゃん、今日はあんまり水飲んでないかも…
在宅介護をしていると、食事やトイレの介助は意識していても、水分補給はうっかり後回しになりがちです。
今回は、脱水のサインに気づけるようになるために、「よくある5つの原因」と「在宅介護で無理なくできる対策法」をまとめました。
高齢者が脱水になりやすい5つの原因

つまり、自覚がないまま脱水状態に近づいていることも…。
① 喉の渇きを感じにくくなる
年齢とともに、体内の水分が減少しやすくなり、さらに脳の感覚機能も鈍くなることで、喉が渇いていることに本人が気づかないケースも。
② トイレが心配で水分を控えてしまう
特に夜間の失禁や頻尿への不安から、「あまり飲まないようにしよう」と意識的に控えてしまう方も多いんです。
夜間は防水シーツやポータブルトイレを活用すると、安心して水分を摂れるようになります。
③ 食事からの水分が減っている
食欲が落ちている方は、食べ物から摂れる水分量も自然と減少します。特に、汁物や果物を残すことが多い方は要注意。
④ 病気・薬の影響
利尿剤や下痢・発熱なども、水分が失われやすくなる原因に。
薬の副作用も見逃さず、定期的に体調チェックを。
⑤ 汗をかいていることに気づきにくい。
高齢者は汗腺の働きが鈍くなるため、「汗をかいた感覚がないまま水分だけ失われている」ことがあります。
夏場や暖房の効いた部屋では特に注意しましょう。
脱水のサイン、こんな症状に気づいていますか?

「いつもより元気がないな…」という小さな変化も、脱水のサインかもしれません。
脱水を防ぐ5つの在宅介護のコツ

在宅介護中でも、毎日のちょっとした工夫で脱水はしっかり予防できます。
✔ こまめに声をかける
✔ 飲みやすい工夫をする
✔ 飲むタイミングを決める
✔ 飲んだ量がわかるようにする
✔ 気温や湿度に敏感になる
① 「お茶にしようか?」と自然に声かけ
「水飲んでね」と言うよりも、会話の中で自然に誘導するのがコツ。
例えば、おやつの時間に麦茶や白湯を出すなど、習慣に組み込みましょう。
② ストロー付きのボトルや軽いマグで飲みやすく
- ストロー付きボトル
- 軽くて持ちやすいマグカップ
- 保温機能付きマグ
こうしたグッズは、手の力が弱くなった方にも飲みやすいですよ。
③ 「起きたら一杯」「お風呂の前に一杯」など習慣化
時間や行動に合わせると、「忘れずに飲む」リズムが作りやすくなります。
🍵 水分補給をもっと手軽に。置き型ウォーターサーバーもおすすめ!
💡在宅介護では、すぐにお水やお湯が出せるウォーターサーバーがあると、お茶や白湯の準備がとてもスムーズになります。
✔ 電気代が安い
✔ シンプルでお手入れ簡単
✔ おしゃれなデザインでお部屋になじむ
✔ 定額制だから水を飲む量が増えても安心♪
④ 飲んだ量がわかるように記録
飲んだ回数をノートやアプリでメモすると、水分摂取の見える化ができます。
⑤ 室温・湿度にも目を向けて
エアコンで部屋が乾燥していたり、梅雨時や夏場の高温多湿でも、体からは気づかぬうちに水分が失われています。

体調が悪くなる前に、ちょっと水分とろうか
声をかけることが、いちばんの予防になります。
おわりに:気づいたときに、できることから

在宅介護は、毎日が手探りの連続ですよね。
脱水も、すべてを完璧に防ごうとする必要はありません。
「ちょっと飲んでみようか?」の声かけひとつが、大きな安心につながることも。

無理なく、やさしく、ちょっとずつで大丈夫
あなたの介護に、小さな安心が増えますように。
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